東京VS神戸戦での武藤交代と「失われた30秒」【サッカー・ルールの落とし穴】

昨年8月、移籍金154億円でレアル・マドリードに移籍したイングランド代表のジュード・ベリンガム。彼の20歳という若さでの超高額移籍が、現在、大きな話題となっています。その話題は、試合終了直前のゴールが取り消されたことに端を発していますが、サッカージャーナリストの後藤健生氏は、この問題の根源は「アディショナルタイム」にあると指摘しています。
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■VARの介入で「追加タイム」が長時間化

 ベリンガムの2試合出場停止に対するレアル・マドリードの異議申し立てが却下され、出場停止処分が確定したという報告があります。

 その一方で、3月2日に行われたラ・リーガ第27節のバレンシア戦では、後半アディショナルタイムにベリンガムがCKからの流れからヘディング・シュートでゴールを決めましたが、ヒル・マンサーノ主審はブラヒム・ディアスがクロスを上げる前に試合終了のホイッスルを吹いていたとして得点を認めず、ベリンガムにレッドカードを提示しました。

 この問題は、ベリンガムの退場処分についてではなく、サッカーにおける時間の管理の曖昧さに起因していると考えられます。特に、FIFAが2022年のワールドカップでアディショナルタイムを厳格に取るよう指示したことにより、VARの介入が増え、アディショナルタイムが長時間化しています。しかし、アディショナルタイムの取り扱いには恣意性があるのではないかという疑念があります。

■96分の選手交代も「52分6秒」に笛

 また、3月9日のJ1リーグ第3節FC東京対ヴィッセル神戸の試合でも、後半アディショナルタイムに興味深い事態が発生しました。試合は90分に2対1で神戸がリードしており、「7分」というアディショナルタイム表示がされましたが、実際には52分6秒にホイッスルが吹かれました。この際、神戸は96分に選手交代を行っており、その時間も考慮されなかったことが指摘されています。